01 / BEFORE
「なりたい自分」がなかった
最初の仕事は美容師でした。「おしゃれそう」「手に職がつく」という理由でなんとなく選んだ仕事です。技術は身についたし、お客さんに喜んでもらえる瞬間もあった。でも3年経ったとき、ふと気づいたんです。「私はこれをずっと続けたいんだろうか?」と。
答えが出ないまま、商社に転職しました。次は不動産、そしてWebメディア。気づいたら転職4回。履歴書を書くたびに「なぜ転職しましたか?」の欄が憂鬱になっていました。
「転職エージェントに相談しても、『あなたのやりたいことは何ですか?』と聞かれるたびに詰まってしまいました。やりたいことが見つからないのに、どう転職活動すればいいのか、ずっと分からなかったです」
02 / TURNING POINT
「やりたいこと」ではなく「大切にしたいこと」を聞かれた
IT業界への転職を考えたのは、メディア企業でSaaSツールを使い始めてからです。「この仕組みを作る側に行ったら面白そう」と漠然と思い始めたとき、OPINIOで先輩に話を聞いてもらう機会がありました。
そのとき初めて、「転職回数が多いことを恥じなくていい」と言われたんです。「5回転職したということは、5回『ここじゃない』という違和感に正直だったということ。それは弱さじゃなくて、自分の感覚に敏感だった証拠じゃないですか?」
その言葉がすごく刺さりました。やりたいことを問われ続けた数年間、答えられない自分を責めていた。でも実は、自分が「大切にしたいこと」——人と直接話して価値を届けること、変化の速い環境にいること——はずっとブレていなかった。
「やりたいことが明確じゃなくていい。大切にしたいものがあれば、それが軸になる」——この言葉に、5年間の霧が晴れた感じがしました。
03 / PROCESS
IT転職、5回目の転職活動
転職活動自体は、正直あっさりしていました。「転職回数が多い」という懸念を自分で勝手に大きく見ていたんだと気づいたからです。面接でも隠すのをやめた。「なぜそんなに転職したのか」を正直に話したら、むしろ「行動力がある人だ」と受け取ってもらえることが多かった。
Timeeを選んだ理由は、「人手不足という社会課題に直接向き合っている」という点でした。誰かの困りごとを解決する仕事がしたい——それが自分の軸だと分かったとき、この会社以外の選択肢は薄れていきました。
面接官に「なぜこんなに転職しているのに今も前向きでいられるの?」と聞かれました。「毎回、合わないと感じたことに正直に動いてきただけです」と答えたら、「それは良い転職の仕方だと思う」と言ってもらえた。その言葉で、自分のキャリアを初めて肯定できた気がしました。
04 / AFTER
IT業界で、初めて「長く居たい」と思った
Timeeに入って、大企業向けのエンタープライズ営業をしています。美容師時代のコミュニケーション力、商社で鍛えた交渉力、メディアで身につけたデジタルリテラシー——これまでのすべてが活きていると感じます。「遠回りだった」と思っていた道が、今になって一本の線になった感覚です。
転職5回目にして初めて、「ここにいたい」と思いながら働いています。やりたいことは今も特定の職種への強い憧れではありません。でも、大切にしたいことは明確になった。それで十分だと、今は思っています。
> KEY TAKEAWAYS
01「やりたいこと」より「大切にしたいこと」を言語化する
02転職回数は、自分の感覚に正直だった証拠として話せる
03異業種の経験は、IT営業では強みになりやすい
04違和感に気づいたら動く。それ自体がキャリアの軸になる
> 豊倉さんに相談できること
美容・サービス業からIT転職を考えている方
転職回数が多くて書類選考に不安を感じている方
「やりたいことがない」自分に不安を感じている方